この人をご存じだろうか。経済アナリストの森永卓郎氏である。ボクはこのオタク全開フルスロットルなおじさんのことがずっと嫌いだったが、数年前ニッポン放送で彼がパーソナリティを務めていた番組を聴いているうちにすっかり好きになった。ところが昨年9月の番組改変で、その番組は突然打ちきりとなってしまった。
普段AMラジオを聴いてる人たちはたぶんラジオを愛している人たちだと思う。テリー伊藤や高田文夫なんかはよく自らを『ラジオマン』と称する。ラジオの世界をメインに活動している人間ということだ。テリーは元々テレビ番組のディレクターなのに、テレビ出演時よりもラジオで喋ってるときの方が10000倍面白い。森永卓郎氏も、テレビでコメントしてるよりもラジオで看板番組をやってる方が活き活きしていた。みうらじゅんだってラジオの時はすんごい面白いのに、テレビとかライブとかではちょっと余所行きな感じで気取ってるみたいだ。パーソナリティもリスナーも、皆が素の自分を出せるからラジオが好きなのだ。
そんなラジオ界に最大の敵が現れたことがある。ホリエモンだ。ニッポン放送社員はもちろん、LFリスナー全員がホリエモンを憎んだはずだ。結局のところニッポン放送はホリエモンに買収されなかったのだが、防衛策としてニッポン放送はフジテレビの完全子会社となり、社員の約2割を解雇しなくてはならない状況となった(ただしその解雇された社員はフジテレビ社員となる)。
森永卓郎氏は、メインパーソナリティを務めた番組最終回の最後の挨拶でこの事件についての話をした。
(以下は森永卓郎氏の書いたブログ記事と、ボクの記憶を混ぜて要約。)
ーーーーーーーーーーー
ホリエモンとテレビ番組で一緒になったときに私は、ニッポン放送乗っ取り事件を取り上げて、ホリエモンをこう問い詰めたのである。
「あなたの起こした『事件』のおかげで、ニッポン放送は従業員数が2割減るんですよ。5人に1人が会社を去ることになって、申し訳ないと思わないんですか」
もちろん、2割減るといっても、フジテレビが引きとるわけなので、仕事がまったくなくなるわけではない。
とはいえ、ラジオ会社に勤めている人というのは、ラジオが好きで好きでたまらないマニアのような人たちなのだ。すでに中高年になったそんなマニアたちが、技術も生かせず、人脈もないテレビ会社に行って何ができるというのだろうか。
ところが、ホリエモンは一言。
「全然思わないね」
この答えには愕然とするとともに、さもありなんと思った。人の痛みや苦しみに対して思いやる心がない――ホリエモンはそういう人間なのである。このホリエモンを推薦した政党があることを忘れないでください。
ーーーーーーーーーーー
・・・という彼のメッセージはボクの心に突き刺さり、またラジオが好きになってしまった。
現在ラジオで彼の声を聴く機会はほとんど無くなってしまったが、なんと今度の日曜日に静岡で講演会が行われるというのだ。講演会の主催はレオパレス21で、そこの営業の人が「よかったらいらっしゃいませんか?」と今日ウチに来てビラを置いていった。講演のテーマは『どうなる日本経済』とかそんな感じだけど、きっと面白い話をしてくれるに違いない。